そろそろクリスマスですね🎄クリスマスが楽しみでしょうか?シスターの渡辺和子さんは、クリスマスは喜びの日であり、楽しみと喜びは似ているようで、決して同じものではないと言われます。ゴルフや旅行は楽しむものであり、それ自体は喜びではない。ゴルフでよい成績を上げた時、旅行が自分にとってすばらしい出会いの機会となった時、「よかった」と思えた心の充実感が喜びとなる、ということだそうです。(『目に見えないけれど大切なもの』クリスマス より)私たちの罪を代わりに背負い、私たちに赦しを与えてくださる救い主が来られたことを記念し、喜ぶ日がクリスマスです。
旧約聖書の人たちは、救い主が来られることをずっと待っていました。ゼカリヤ書に出てくる人たちもそうです。彼らは神さまの神殿を妨害を受けながらも再建し、これから新しい時代が始まるかと期待していました。しかし、何も変わらない…。そのような人々に向かって預言者は、「シオンの娘よ、大いに喜べ、エルサレムの娘よ、呼ばわれ。」と喜ぶように語ります。その喜びの源はなんでしょうか?先ほどの言葉は、「見よ、あなたの王はあなたの所に来る。」と続きます。神さまが王として来られるからこそ、そこに喜びがあるのです。この王さまは、一般的にイメージされる馬に乗って力強くやって来る方とは異なります。「彼は義なる者であって勝利を得、柔和であって、ろばに乗る。すなわち、ろばの子である子馬に乗る。」神さまの義をあらわされる方は、馬ではなくろばの子に乗っているのです。この世を権力で支配するのではなく、柔和な方であり、私たちの苦しみを理解してくださる方であるからです。当時の最先端の軍備であった「戦車」や「軍馬」、「いくさ弓」が断たれるという預言が続きます。そして、この方は、平和を告げられます。軍備が断たれたことによる平和だけでなく、神さまの平和は、内側にも及ぶものです。
新しいものを期待しても、何も変化がなくがっかりすることがあるかもしれません。しかし、この方が与えられるものは、一般的にイメージされる王さまとは異なる方が来られたように、私たちの想像を超えたものです。クリスマスを待ち望むあなたに、喜びと平安が与えられますように。
シオンの娘よ、大いに喜べ、
エルサレムの娘よ、呼ばわれ。
見よ、あなたの王はあなたの所に来る。
彼は義なる者であって勝利を得、
柔和であって、ろばに乗る。
すなわち、ろばの子である子馬に乗る。
ゼカリヤ書9章9節